2008年04月03日

心に響く物語

先日のエントリーへのレスの中から。
>ギャルゲは一般のゲームと違って表現が若干緩いからね。グロにも性表現にも。
>だからこそ、心に響く作品が数多くある。


表現じゃなくて規制じゃないのん?と言う疑問はさておき。

このネタ振りはいい機会なので、全力で反論させて頂く。

と言うのも、これよく18禁作品を支持する人がよく言うの見かけるんですけど、もうね、どう考えてもこれ、極端すぎるんですよね。
風当たりが強い割に意外と面白い作品があるジャンルであるのは認めるし、そういう自分が好きなのに世間的に不遇であるジャンルの正統性をアピールしたいのはわかるんですけど…

確かにふつーの作品に比べて、グロ表現や性表現といった表現が増えるのですから、そりゃ当然「表現の幅」はそういったジャンルのモノの方がそれ以外と比べて多いのは事実。

ですが、

だから「心に響く作品も多い」って理論は、
そりゃあまりにも単純すぎる思考回路でしょう。
武器沢山持ってる方が強いって子供の思考回路と一緒。

物語のテーマも理解せずにグロ表現や性的表現だからと規制するのはナンセンスですが、
グロ表現や性的表現が増えれば物語に深みが増すって考え方もどうかと思います。
実際18禁作品とか、世の中には18歳以上の人が沢山居るのに、イマイチそのジャンルが振るわない現実が物語っていると思います。
こういったアピールをする人が言う程実際はそのジャンルに「名作」が溢れてるワケじゃなく、それらの割合はそれ以外の「物語」の「名作」の割合とそうそう変わるもんじゃない、大量の物語が生み出されている現状、無理してそれらのジャンルから名作を求める必要性は皆無だからだと思います。

それもそのはず。
だって、あくまでもそれら(グロ表現や性的表現)はスパイスであって、スパイスはスパイス以上でも以下でもないんですよ。

適量入れれば元の料理を引き立てる役目はするけど、入れすぎたら料理そのものが駄目になるし、くそ不味い料理に大量のスパイスを入れた所で美味しくはならない。
胡椒の味しかしなくなるほど入れれば、胡椒が好きな人には美味しく感じるかもしれないけど、それは胡椒を食べてるのと同じ(笑
グロで物語の駄目さを隠そうとしたらそれはグロ作品だし、エロならそれはエロ作品。
まぁそれはそれで充分需要はあるだろうけど(笑)

規制がゆるいってことはスパイスの種類も多いって事だけど、料理には料理にあったスパイスがあるわけで、基本から外れるのもいいけど、それは大きな賭けになる。基本にしたがったとしても分量で出来は変わる。結局は使い方次第。
単に種類が多ければいいってもんじゃない。

実際の料理でも、普段から調味料の濃いものばかり食べてたせい等で、調味料が無いと味がしなくて不味いとか、舌がバカになるほどの調味料を好んで食べる人が居ます。
それがいいか悪いかは別問題ですが、普通そういう人は「味オンチ」って言われますよね?。
上記の「一般のゲームと違って表現が〜」って意見は、そういった人たちの言い分にしか聞こえない。
つまり、表面的な演出にばかり囚われて、根幹の本質的な部分に気持ちが行かない、行ってない。
その一例としてコレ。
劇場版AIR
最近知ったのですが、元はギャルゲでアニメになったモノらしーです。
アニメやゲーム版のシナリオは知らないので、正直ここであまり言及するのはあれなのですが、劇場版に限ってのてるひさんの感想はリンク先の通り。
で、この原作のゲームとやらが実は相当な人気作品とのこと。
この劇場版は評判悪かったらしいですが、それでも基本的な話は同じ流れみたい。
こんな薄っぺらい、登場人物にも事情にもリアルさの欠片も無い感動押し売り作品が感動の名作と感じる。
それともコレに性的表現が入って原作に忠実に演出されると名作になるのか?
なるわけがない。

そゆ人が言う「心に響く」が一体どれだけ一般に通用するのか。
はなはだ疑問。

人の好みは別に否定しないし、スパイスまみれでも充分面白い作品が多いのも否定しないです。
けど、
「吉野家には最高に美味い料理が多い」
って言われたら、
とりあえずてるひさんは
「吉野家は吉野家で確かに美味しいけど、もっと色んなお店いってみたら?」
って思いますね。
や、吉野家がスパイスの塊だと言ってる訳じゃないですし、吉野家の牛丼はあれはあれで充分すぎる程美味しいですけどね(笑

一つの物語で読み手に伝えられるテーマってのは実際そんなに多くない。
それが増えれば増える程、伝えるべき事が薄まってぼやけて駄作になる事が多いです。(少なく濃ければ名作ってワケじゃないですが)
だから、自然とテーマが絞られて物語が作られ、そしてそれにあった設定がなされ、それに基づいた表現や演出が使われ、受け手の気持ちを盛り上げる。
その表現や演出が物語りに沿わないものだったら?

グレンラガンでカミナが死ぬシーンがグロシーンだったら今以上に心に響く名作となったか?
英雄伝説 空の軌跡でエステルとヨシュアのベッドシーンがある、もしくはそれ前提で作られてたら、あれ以上に心に残ったか?
人が死ぬシーンを凄惨に描いたガンダムSEEDは心に響いたか?
映画ゴーストで妙にえっちぃかったロクロのシーンが無かったら駄作だったか?
…etc

NO!NO!NO!NO!NO!

確かにてるひさんは18禁作品は殆どしりません。
だから18禁作品にどれだけ優秀な作品が多いのか実際はしりません。
だけど、それ以外の「物語」に関しては、長い病院生活のせいなどもあって、多分、普通の人より数倍見ていると思います。
(ここではアニメやゲームばっかりネタにしてるけどそれだけじゃないよ?・笑)
まだまだ短い人生ですが、その殆どを物語の消費で過ごしてきましたから。
漫画、アニメ、小説、映画、ドラマにミュージカルに演劇、ゲームに歌舞伎。
あらゆるジャンルの物語を食いつぶしてきました(笑

そんなわけで、つまりはですね、
規制がゆるいからって、それが作品の絶対的な違いになるわけがない。
ってことが言いたかったのでした。

マブラヴは使い方の難しい「グロい表現」ってスパイスが、非常に有効な使い方されていました。
そりゃもうグロが苦手なてるひさんですら、納得するしかない程に。
でもそれもあくまでも、マブラヴって物語全体にしっかりした世界観があるからこそ。
あれはもう世界観的にしょうがないですもん。

「グロい表現」を受け入れられるバックボーンがしっかりあるからこそスパイスとして効果を上げたワケで、てるひさんにとって「グロい表現」があったから、もしくはそれ前提で作られてるからって理由で心に響いたわけじゃないんですよ。
そんな安っぽい心の響きで絶賛はしないのです(`・ω・´)

色々長々と書きましたが、たとえどんな作品でも、その人にとって面白い作品ならそれはそれでいいと思うんですよね。
その気持ちは誰にも否定することは出来ませんし、それはジャンルや世間の評判や一般的な意見に左右されるものではないと思うから。
ただ、やっぱり何でもそうなのかもしれませんけど、色々な意味でやはりジャンルに固執するのは「損」だと思います。

駄目とかいいとかではなく、「損する」ね(笑
だって世の中にはたーーーーくさん面白い物語あるのに、自分でその選択肢を狭めるのは勿体無いのです。


でも、こゆのって自分でも知らない間にしぜんと偏ってっちゃうんだよねぇ(笑


それはともかく、

ま、「だからこそ」なんて寝言は寝て言え、と。

上の文章全てはこの1行に集約されました(笑



あ、最後に。
がぶろんのレスに対してのレスっぽい書き方してますが、このエントリーは別にそゆんじゃないです。
がぶろんだけに言ってるワケじゃないです。
まえまえから思ってたコトをレス見て書くキッカケになったってだけです。

まーでも、がぶろんも物語書く人なら、なおさら上みたいな事言っちゃだめだとは思うけど(笑

>がぶろ
聖なるかなの方が特に絵がちょっと独特で気に入りました
ちょっとやりたいかも。
ちろっとキャラ設定見たら、
守護神獣:天使「レーメ」とか書いてあって、
なんだかアイタタタタタタタな感じだったけど(笑
こーいうのは物語の外から客観的視点でチラ見したらだめだね(笑
やはり中から見てナンボだ。

永遠のアセリアの方も別に古くさいとも感じずに別段変だとは思わなかったよー

>移植された奴を中古で買おうと思ったんだが、売る奴がいねぇのか単に売れてないんじゃ?(笑

や、人気無いとかじゃなくて、好きな人はPC版もってるしーみたいな?
まぁ全然聞いたことも無いタイトルだけど(笑


まぁでも冗談抜きで、絵柄にちょっと心引かれるなぁ。


で、これどんなゲーム?
posted by てるひ at 15:06 | Comment(3) | TrackBack(0) | 研究
この記事へのコメント
>ジャンルや世間の評判や一般的な意見に左右されるものではない

まさにその通りだなー。どんなジャンルでも名作もあれば駄作もある。
好きな作品がジャンルを理由にけなされればカチンと来る時もあるだろーが、自分の中の名作が他人の名作であるわけでもなし、名作とゆーのはジャンルを理由に名作になるわけじゃないからな。
まぁ自分がどんなジャンルに向いてるかってのもあるんだが。

……ここまで書いて気付いたけど、名作と心に響く作品じゃ、意味合いが違うな。名作って、何をもって名作となるんだろーな?

>マブラヴ
JAMが未来への咆哮歌ってることしか知らないや
あーつーくなーれー!
Posted by はまちゃー at 2008年04月03日 22:41
まさに料理に使う調味料の如く。言っている事は全面的に賛同出来るし、自分もまだ趣味の域とは言え書く側としては気を使ってるつもりではあるよ。
上手く伝わってないってのが歯痒いというか、情け無い話しなんだがね(´・ω・`)


んで、本題。いや、答えになるかわからんのだが。
表現を厳しくしているために心に響かない、駄作と呼ばれてしまう作品も多かったと思うんだよね。
表現の幅を狭くしたからこそ駄作となったものもあるだろうし、幅を広げたからといって名作になるとは思わない。
限られた選択肢から作るのと、多種多様な選択肢から作るか。どちらをとっても難しいからね。
エログロがあるから良い作品ではなくて、そういう味を組み合わせて良い作品を作ってるのがあるだーよって話。
エロ中心の業界において、ストーリーとゲーム性で売っている作品もあると。
『だからこそ』その中で心に響く作品は凄いと思うし、自分もそうありたいと思うんだよね。
その例として前にレスった作品二つなんだが。

なんかハードル上げてしまって、期待外れと言われそうで怖いんだが・・・w


どんなゲームと問われたら(ry
大雑把に答えてもいいが、長文なりそうなんで、Wikiで見てくらはい。
(´・ω・`)システム説明だけで大変だもの。
Posted by ろん at 2008年04月04日 12:37
>表現を厳しくしているために心に響かない、駄作と呼ばれてしまう作品も多かったと思うんだよね。

これがありえんって言ってんじゃね?
俺もないと思う。
Posted by STP at 2008年04月04日 14:34

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